心から楽しんでいる自分がいた。
楽しかったと共に、正直悔しさもある。
ノンフィクションとフィクションの狭間感が絶妙なイベントで、イベントなどを企画させていただいている端くれとして大変勉強になった。
そこに清々しい悔しさがあるのだ。
そのイベントというが『みんなの移住ドラフト会議2017』
岩手代表 (?) として参加させていただいた。
詳しくは上記リンクをご覧いただくとして、簡単に説明すると、移住を考えている人(選手)を、人材を欲している地方の団体や企業(球団)がドラフトという形で獲得を目指すというものだ。
主催者側からは冒頭に、
「これは壮大なコントです。」
とあった。
プロ野球のドラフト会議とは違い、球団は交渉権を獲得したからといってガチで移住をさせなくてもいいし、雇用もしなくていい。
選手側も、前向きに移住を考えている人の他、選択肢の一つであったり、多拠点生活の候補を探しに来ていたりする。
要は、きっかけ作りの場なのだ。
その振り切っていない感じをコントと称しているのだと思う。
それでもこちらは踊る。
コントだと言われながらも、真剣に誰を指名するか考え、交渉権というフィクションを獲得できれば喜び、想い人を他球団に取られると悔しがる。
すると不思議なことに、フィクションはノンフィクションになる。
いや、正確にはノンフィクションっぽくなる。
獲得した人にどのような仕事をしてもらおうかを本気で考え出すのだ。
自分が選手側だったら、球団から指名されたら嬉しいだろうし、それが一巡目で、かつ複数競合したもんなら震えちゃうことは容易に想像できる。
実際に今回の選手たちもそうだったようだ。
あえて俗っぽい表現をすると、よくあるオナニーイベントではなく、セックスを意識して、それができているイベントだったように思う。
僕も常々意識していることだが、意識したからといって、そうそうできることではない。
是非いつかオマージュイベントをやりたい。
それはそうと、岩手の結果だが、素晴らしい補強ができた。
指名させていただいたみなさん、開幕スタメンは間違いないだろう。