先日、お世話になっている方から、

 

「大ちゃん、8月7日のイベントでフロアディレクターやってくれない?」

 

というオファーをいただき、急遽気味だったが、日頃よりご愛顧いただいている感謝を込め、全力調整をし、お受けした。(前日のリハーサル含め)

 

そのイベントというのが『三陸防災復興プロジェクト2019』のクロージングセレモニー。

 

目玉は何と言っても、坂本龍一と東北ユースオーケストラによるコンサート。

 

あの世界の坂本とご一緒できる現場、かつ、その道のプロしかいない現場ということで、いつも以上に背筋が伸びた。反るくらい。

 

いずれにしろ、その末席に名を連ねることができたのは誉れなこと。

 

こういう現場は持ち場がハッキリしているのでやりやすいが、その分、責任も大きくなる。

 

任せてもらったのはステージ下手。

坂本龍一さん、ストーリーテラーを務める村上弘明さん、また、MCを務める甲斐谷アナウンサーが主に出ハケする。

 

だからこその緊張感はあるものの、だからこその貴重な体験ができる。

 

スポットライトの漏れ明かりが漂う舞台袖で、出演者の背中を拝見できるのが、僕にとってのそれ。

 

背中で語る」とはよく言ったもので、仕事への情熱や向き合い方を教えてくれる。

 

「好きなことを、好きだからこそ、ひとつひとつ丁寧に、真剣に、戦う。」

 

そんなことを今回は感じた。

 

さて、復興という文脈において、何か役に立てることはないかと、2012年の8月に岩手に移住し、ちょうど7年後、回り回って、自分の好きな分野でそれに関わることができた。

 

なんとなくだけど、個人的な一区切りに思えた。

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