東京は自分をリセットできる場所だと先日の出張で改めて感じた。心が軽やかになる。

 

自然に触れることでリセットできるという人の方が多いけど、僕は逆だな。

 

豊かな自然が身近にある地方で暮らしているからかもしれないけど、ちょっと違うと思っている。

 

自分の周りには立派なことをされている人が多く、そのみなさんのことはリスペクトしている。

 

例えるならそのみなさんは「薬」で、一方、生きることに必死だったり、快楽に身を委ねていたり、いずれにしろ欲望に忠実な人が多い東京は「毒」と表現したい。

 

僕はその毒の方が好きなのだ。好んで観たり読んだりする映画や漫画などは人間の暗部に触れているものが多いし。闇金ウシジマくんとかバイブル級。

 

こういう自分を歪んでいるとは思っていないが、大きめのドライアイスが自分の中に潜んでいる自負はある。

 

これはおそらく思春期に経験した親の死が影響している。どんなに懇願してもダメなものはダメなんだと強く思った。あとイジメもかな。どんなに仲良しだと思っていてもあっけなく崩れた経験の傷跡は深い。当然、自分にも原因があると思うが。

 

とにもかくにも、自分が自分らしくいるためには定期的に毒を注入する必要がある。毒をもって毒を制すではないが、僕にとってそれが薬である。酒は百薬の長かの如く。

 

ただ、毒ばかりだと狂ってしまうので、バランスは意識したい。東京に居たいと思うが、また暮らしたいとは思わない。

 

つまり、根っこは田舎者なのだ。

 

最後に、薬ばかり飲んでいるのも健康に良くないということも付け加えておく。

 

では、ここで1曲お聴きください。

桑田佳祐で『東京

 

 

幸せと知りながら 心にさす傘は無い

 

桑田佳祐と書いて「てんさい」と読むらしい。

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