盛岡で一番美味しい蕎麦屋との呼び声が高い「やまや」で食事をしていると、隣に全身タトゥーの男が座った。
やはりちょっと構えてしまう。
そのドラゴンタトゥーの男はおもむろにメニューを眺め、店員さんを呼ぶ。
するとどうだろう、すごく丁寧で優しい注文の仕方なっ!
これってズルい。8割増しくらいにいい人に見えてしまう。
店員さんも安心したのか、口角が僕に向けられたものの数倍上がっている。
人はギャップに弱い。
僕も弱い。かなり弱い。華やかさの裏で見え隠れする影に特に弱い。
何事も表裏一体だ。
さて、ちょっと違う話になるが、僕はよく実年齢よりも若く見られる。(内臓は年相応)
そのため、初対面で年下が年下に見てきて、そういう態度をとってくることがある。
別に構わないが、この人はそういう人の見方と接し方をするんだねぇ〜というレッテルを貼らせていただいている。
この手の方は、僕の年齢を知ると掌を返す方がほとんどだが、そのままの人はそれはそれで好き。
あと、飲食店でよく見かけるが、店員さんを下に見た注文や態度をする人も僕の中の要注意フォルダに入る。
いろんな意味で、良くも悪くも、それならそれで、人は見た目が100パーセント。