現在、羽生選手が1位だ。
彼は本番に強い。
きっと今回も表彰台の一番上に立つだろう。
本番に強い人って、自分劇場を持つ人だと思っている。
「そーなってあーなってこーなればカッコイイよね、ドラマチックだよね」みたいなマイシナリオがあり、その主人公になりきれる人である。
本田圭佑選手もそのタイプだと思う。
一方、世間の期待に沿う結果を出せなかった時にネガティブに謝る人って、きっと世間のシナリオを演じたい人なんだと思う。
自分劇場を持つ人にとっての世間はあくまでオーディエンス。
良いパフォーマンスをしたら拍手を贈られ、ダメな時はブーイングで構わないと思っているのではないだろうか。
世間のシナリオを演じる人は、そのブーイングを恐れている気がする。
これはスポーツに限ったことではない。
ブーイングを恐れるがゆえに右ならえ。
目配せや相槌ばかりの世の中を「穏やか」と言うのなら、拍手とブーイングが入り交じるところはスラム街。
僕は後者の住人でいたい。