購入したマンションに出会うまで、ずっと心に残っていたところがあった。
なぜそこにしなかったかというと、平たく言えば、そこを買えるくらいの銀行融資を受けられなかったからだ。
金利が割高な某住宅ローン専門金融機関では受けられそうだったが、そこにはしたくなかった。
なぜなら、そこに相談に行った際の空気感が、忌まわしき過去の記憶を蘇らせたからである。(各種消費者金融及び街金)
決してそういうところではないことはわかっているが、心の中のリトル伊藤が「NO!」と叫んでいた。笑
結果的に、手の届かなかったマンションよりもお安く、そして気に入ったところに住めているのでよかったが、ある意味では「あなたはそこに住むべき人間ではない」と銀行から突きつけられた時の悔しさたるや…
それは、もともと大きめの反骨心を肥大化させた。
ただ、冷静に考えると当然のこと。
一般的な社会的信用を得られるような生き方や働き方をしていない。
そんな中、融資を受けられたのはむしろありがたいことだとも思っている。(妻が腰を据えて働いてくれていることは大きい)
とはいえ、やっぱり悔しかった。
就職活動をちゃんとしたことはないが、書類で落とされる気持ちがわかった気がする。
「会ってから判断しろよ!」みたいな。
でも、ひととなりがきっと書面に表れているのだ。
世の中に不満があるなら自分を変えろ。
それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。
by 草薙素子(攻殻機動隊)
総じてそういうことだと思う。