僕は残念ながら行けなかったし、そもそも内容すらあまり知らないが、雰囲気的に「絶対に面白い!」と確信していた舞台があり、それをある方にオススメした。
そんな僕の勘を信じていただき、その方は実際に観に行ってくれた。
後日、感想を伺ったところ、
「感動し過ぎて、うまく言語化できない。」
と、この上なく嬉しい言葉が!
それがお世辞ではないことは、これまでの関係性からわかる。
当然のことながら、自分が書いたものでなければ演出したものでもないし、その舞台関係者に知り合いもいない。
でも、自分が面白いと思ったものを誰かが面白いと感じてくれることは、僕にとってとても嬉しいことである。
それが自分が関わったものであるならば尚更。
ちなみにその方は、プロの舞台を生でちゃんと観たのが初めてに等しかったようで、「それがこれでよかった」とも言ってくれた。
これ、すごく重要。
面白くないものを最初に観ると、その印象を引きずったままになる。
舞台は特にそれが顕著だと思う。
実際に僕がそうだった。
「舞台って売れない役者が出るもの」みたいに斜めから見ていたが、当時、僕は或るプロダクションのプロデュースをさせていただいていて、その時、役者の卵たち(レッスン生)にお芝居を教えてもらっていた方が劇団の主宰者だった。
そういう関係性もあり、また、レッスン生も出演させてもらえるということで、その劇団の公演に招待していただいた。
開演するまで斜めから見ている状態だったが、オープニングからいきなり引き込まれ、終わる頃には2時間前までの自分を恥じた。
以来、エンターテイメントの中で、舞台が一番好きになった。
プロダクションにも劇団をつくり、制作にも関わった。
盛岡には劇場がたくさんある。
代表的なところだと、盛岡市民文化ホール、岩手県公会堂、岩手県民会館、盛岡劇場。
他に映画館も多数。
盛岡駅から半径3km以内にこれだけ密集している地方都市も珍しいのではないか。
日常的にそこで何かが催され、仕事帰りにふらっと寄れたりするような地域になれば素敵だと思うし、思うだけではなく、僕なりにそうできるチャンスを伺っていきたい。
有名人が出ているものである必要はない。
小さな劇団でも面白いものをつくっているところはたくさんある。
盛岡をブロードウェイにしよう。
ちなみに、アイキャッチにしているのはオススメした舞台ではなく、昨年、仙台で観てきた『キャバレー』
面白かったし、長澤まさみが最高に美しかった。